子育てをしながら
保育士としても成長中。
産休・育休を経て
働く12年目

なつこ先生

保育士12年目 草津市出身

草津市出身で、保育士12年目を迎えるなつこ先生。
産休・育休を経て復帰し、現在は時短勤務で子育てと仕事を両立しています。
保育士として経験を重ね、母親になったことで、こどもだけでなく保護者への向き合い方にも変化があったといいます。
周囲に支えられながら働き続ける日々や、こどもたちから教えてもらう保育の面白さ、これから目指したい姿について聞きました。

一人ひとり違うから、面白い。こどもを「知る」ことから始まる保育

保育士を目指したきっかけを教えてください。

私が小学2年生のとき、父方と母方それぞれに、いとこが生まれたことがきっかけです。
大きくなって一緒に遊ぶようになると、一人は砂遊びが大好きなのに、もう一人は砂に触れないくらい苦手で。「同じくらいの年齢なのに、こんなに好きなものが違うんや」と驚きました。
そこから、こどもって一人ひとり違っていて面白いな、と感じるようになり、小学生の頃には保育士を目指すようになりました。
私自身も、こどもの頃に幼稚園で過ごした毎日がすごく楽しかったという思い出があります。実は、当時の担任の先生が、今、私が働いている園の園長先生なんです。
こどもの頃に幼稚園が好きだったことも、今につながっているのかなと思います。

実際に保育士として働き始めて、イメージは変わりましたか?

1年目に2歳児の担任をして、「こどもと一緒に遊ぶ」だけが保育ではないと知りました。
一人ひとり育ってきた家庭や環境も違いますし、食事の姿勢や体の発達、自分で服を着ること、「自分でやりたい」という気持ちを育てることも大切です。遊びも生活も発達も全部つながっている。「もっと勉強して関わっていかないといけないんだ」と気づいたのが1年目でしたね。

保育士をしていて、楽しいと感じるのはどんなときですか?

こどもたちが考えていることに触れられたときですね。自分とはまったく違う角度から話してくれたり、夢の世界のことを現実に持ってきてくれたり。「こどもの発想っていいな」とほっこりします。
今は1歳児のクラスに関わっていて、まだそれぞれが自分の世界で過ごすことも多い年齢ですが、ふとお友達の顔を見てニコニコ笑い合っていることがあるんです。
そんな姿を見ると、「人と人とが一緒に過ごすって、気持ちのいいことなんだろうな」と感じます。こどもたちから私自身が教えてもらうことも多く、それがこの仕事のやりがいですね。

仕事をするうえで大切にしていることはありますか?

一人ひとりを大切にすることです。先輩からも「こどものことを一番に考える」と教えられてきました。そのためには、まず「その子を知ること」が大切だと思っています。
「こんな遊びが好き」「こういうときに楽しそうにしている」というように、その子自身を見る。大人からすると「なんでこんなことをするんだろう?」と思う行動にも、その子なりの理由や気持ちがあります。一人ひとりを知って、その子自身を大切にすることを心がけています。

産休・育休を経て復帰。「先生、もう帰りや」と支えてくれる環境

現在は、ご自身の子育てと保育士の仕事を両立されていますね。

産休・育休を取得し、今は勤務時間を短くして働いています。
職場の先生方は、こどもの体調不良で休むと「大丈夫やった?」と声をかけてくださいますし、実家の母や夫にも協力してもらっています。私一人で全部やっているのではなく、周りに助けてもらいながら仕事を続けられていますね。

子育てをするようになって、保育士として変わったことはありますか?

保護者の方との関わり方は少し変わりました。私自身も働きながらこどもを保育園に預けているので、朝の準備や送り迎え、仕事を終えて帰ってからの大変さまで実感としてわかるようになりました。
以前よりも共感できることが増えましたし、「私はこうしてみましたよ」と自分の経験をお話しすることもあります。母親になった経験が、保護者の方との関わりにもつながっていると思います。

草津市で働いていて、働きやすいと感じることはありますか?

ほかの市で働いた経験がないので比較はできませんが、働きやすいように考えてもらっていると感じます。
今は時短勤務をしていますが、時間になると「先生、こどものためにももう帰りや」と声をかけてもらうこともあります。
自分でも工夫は必要ですが、仕事と家庭の両方を大切にできるよう支えてもらっています。こどもがいても、保育士として働き続けやすい環境はあると思います。

仕事と家庭を両立するうえで、大変なことはありますか?

時間の組み立ては難しいですね。保育では「3月にはこんな姿になっていてほしい」と先を見ながら考える一方で、自分のこどもの行事や体調、家庭の予定もあります。いろいろ重なると「わーっ」となることもありますし、何かしら忘れたりもします(笑)

休日はどのように過ごしていますか?

出かけることが好きで、夏はこどもとプールによく行っています。毎週のように出かけているので、月曜日には職場で「焼けたな~!」と言われます。家では「先生」ではないので、適度に力を抜きながら家族との時間を楽しんでいます。

うれしい言葉は、何年経っても自分を支えてくれる

保護者の方からもらった言葉で、印象に残っているものはありますか?

5歳児を卒園まで担当したとき、保護者の皆さんが寄せ書きをくださったことがあります。
そのなかに、子育てについて悩まれていた保護者の方から、「○○は、この園で過ごした時間が人生で一番楽しかったと思います」という言葉がありました。
5歳なので、まだまだこれから長い人生だと思うんですけど、そんな風に思ってくださったことが嬉しかったですね。
寄せ書きは今も大切にしていて、見返すと「頑張ろう!」と思えます。

卒園したこどもたちのことも覚えていますか?

覚えています。名前がすぐに出てこなくても、どんなふうに遊んでいたか、一緒にどう過ごしたかという情景は浮かびますね。
昔、2歳児から5歳児まで持ち上がりで担当したこどもたちがいて、長い期間一緒に過ごせた経験は本当に宝物です。
卒園後に「先生に会いたい」と遊びに来てくれた子もいますし、通勤中に会ったりすると「先生!」と手を振ってくれる子もいて、元気をもらえます。

「保育って楽しそう」と思ってもらえる存在に

改めて、保育士になってよかったと思いますか?

よかったです。小学生の頃からの夢を叶えられたこともそうですし、実際に働いてみると、当時思っていた以上のことをたくさん知ることができました。もし保育士になっていなかったら、きっと後悔していたと思います。
育休から復帰して、自分より若い先生と働く機会も増えてきました。私自身、失敗することもありますし、若い先生から教えてもらいたいこともたくさんあります。
それでも、「なんか楽しそうに保育してるな」「私も楽しくできるかな」と思ってもらえるような存在になれたらいいですね。一緒に考えながら、みんなで楽しく保育をしていきたいです。

これから保育士を目指す方へ、メッセージをお願いします。

仕事なので、悩んだり大変だと感じたりすることもあると思います。でも、園に行けばかわいいこどもたちがいて、優しい先生や面白い先生、頼りになる先輩、一緒に考えてくれる仲間もいます。私が毎日仕事を続けられているのも、周りの存在が大きいです。
こどもたちと過ごす毎日には、自分自身が学び、成長できることもたくさんあります。大変なことも含めて、こどもたちとの毎日や保育の仕事を楽しんでもらえたらいいなと思います。