座談会

草津市内の保育所やこども園で働くキャリアも立場も異なる保育士の方々に、保育士を目指したきっかけから、仕事のやりがい、職場での支え合い、そして草津で働く魅力まで、それぞれの経験を振り返りながら話していただきました。

プロフィール

  • さき先生

    保育士17年目。
    滋賀県大津市出身。京都の短期大学を卒業後、保育士に。現在は子育てをしながら勤務中。

  • なつみ先生

    保育士6年目。
    滋賀県高島市出身。京都の大学を卒業後、保育士として勤務中。

  • こうき先生

    保育士1年目。
    滋賀県甲賀市出身。滋賀の大学を卒業後、保育士として勤務中。

こどもの頃の憧れを今の仕事に

保育士を目指したきっかけを教えてください

さき
先生

私は幼稚園に通っていた頃、すごく恥ずかしがり屋で人見知りでした。
でも、先生が優しく関わってくれて、幼稚園の先生に憧れました。
その先生と文通でつながっていたり、高校生のときに昔担任だった先生と再会して現場の話を聞いたりしたことで、「やっぱり先生になりたい!」と改めて思い、保育士を目指しました。

なつみ
先生

私も似ています。保育園の先生がいつも笑顔で迎えてくれて、とても安心感があったんです。
保育園に行きたくないと思うこともあまりなくて、小学生の頃には将来の夢を聞かれると「保育士」と答えていましたね。

こうき
先生

僕は中学2年生のときに弟が生まれたことがきっかけです。
ミルクをあげたり、お世話を手伝ったりするなかで、「こどもの成長を支えるって楽しいんだな」と感じ、保育士を目指すようになりました。

実際に保育士になってみて、どうですか?

さき
先生

私が憧れていた先生は、こどもたちをあたたかく見守ってくれる、安心できる存在でした。
私も同じように関わっていきたいという気持ちはずっと変わっていません。

なつみ
先生

私も毎朝、こどもたちを笑顔で迎えることを心がけています。
「行きたくないな」という日でも、先生が笑顔なら気持ちが前向きになるかもしれない。
自分が先生からもらった優しさを返していきたいと思っています。

こうき
先生

こどもたちの成長を、保護者さんたちの次に近いところで見守る仕事なんだと、日々実感しています。
毎日の関わりのなかでこどもたちが少しずつ信頼してくれるようになるのが嬉しいですね。

こどもと同じ目線で、一緒に成長を喜ぶ

仕事で大切にしていることは?

こうき
先生

僕はまだ先輩方に教えていただくことばかりですが、「こどもたちと全力で関わる」ことは、保育士になったときから決めています。
遊ぶときも指導するときも、楽しい気持ちも悲しい気持ちも、できるだけ100%で共有したいと思っています。

なつみ
先生

大事ですよね! その気持ちはこどもたちにも伝わると思います。

さき
先生

私も、こどもや保護者の方の気持ちに寄り添うことや、こどもと同じ目線でいることを大切にしています。
今は自分自身も子育てを経験し、以前より保護者の方の思いにも寄り添えるようになってきたと感じます。
若い頃は「頑張らないと」という気持ちが強すぎて、こどもたちを自分の思うように動かそうとしていたこともあったかもしれません。
今はまず「この子はどうしたいんだろう」と考え、話を聞くようになりました。

こうき
先生

心当たりがすごくあります。どうやってできるようになったんですか?

さき
先生

いろいろな園や保育所で働いて、先輩の姿を見たり、アドバイスをもらったりするなかで少しずつですね。
すぐに答えを提案するのではなく、一緒に考えるようになりました。

やりがいを感じるのは、どんな瞬間ですか?

さき
先生

こどもたちが力を発揮してくれたときの感動は大きいです。
以前、自分の気持ちをうまく伝えられず咄嗟に手が出てしまうことがあったこどもが、一生懸命自分の思いを言葉で伝えようとする姿がありました。
本当は伝えたいけれど、まだうまく言葉にできない。
そんなこども自身が感じている思いを汲み取って、代弁したり見守ったりしながら関わり、成長が見えた時には本当に感動します。

なつみ
先生

「できない」「やりたくない」と言っていた子が、少し挑戦して、できた瞬間に「見て!」って笑顔を向けてくれる。
自分の手柄ではないけれど、「できない」というもどかしさも、「できた!」というキラキラした気持ちも一緒に共有できる。
保育士って、すごく貴重な仕事だと思います。

こうき
先生

僕も、最初はずっと泣いていた子が少しずつ笑顔で過ごせるようになり、「こうき先生がいい」と言ってくれたことがありました。
自分が少しでも安心できる存在になれているのかなと思うと、嬉しかったですね。

なつみ
先生

寄り添ってくれてるのが伝わったんやね!

こうき
先生

本当に嬉しくて、にやにやが止まりませんでした(笑)。

先輩からのアドバイスや協力、わからないことをひとりで抱え込まない

先生同士ではどのように支え合っていますか?

さき
先生

私は中堅くらいの立場になりましたが、まだまだ学んでいる途中です。
一方で、若い先生が悩んでいたら一緒に考えたい。
「今日こんな成長があった」「ここがうまくいかなかった」というちょっとした会話を先生同士で共有することを大切にしています。

こうき
先生

1年目の僕にとって、先輩の存在は本当に大きいです。
今一緒に組んでいるキャリア30年以上の先生から、「わからんことがあったら、同じことを何回聞いてもいいし、聞いてな」と言ってもらって、一気に気持ちが楽になりました。
僕もいつか後輩ができたら、同じことを言いたいです。

なつみ
先生

最初の数年間に一緒に働く先生の影響は大きいですよね。
私も今でも、「この状況なら、あの先生だったらどうするだろう」と尊敬する先輩を思い浮かべることがあります。

現在はどのような働き方をしていますか?

さき
先生

私は今、こどもを育てながら働いています。
昨年は2歳児の担任、今年はフリーとしていろいろなクラスに入っています。
産休・育休から復帰したときは、自分の生活も働く環境も変わり、思い描いていた働き方とのギャップに悩んだ時期もありました。
「こどもたちにこんなことをしてあげたい」という思いはあるのに、時間が足りず、いっぱいいっぱいになってしまったこともありました。

なつみ
先生

どうやって乗り越えたんですか?

さき
先生

とにかく周りの先生にたくさん話を聞いてもらいました。
みなさんに支えてもらいながら乗り越えたことで、自分自身も成長させてもらったと思います。
保育の現場はこどもたちが成長する場所ですが、私自身も成長させてもらっています。

こうき
先生

僕は今、3歳児の担任として働いています。
男性保育士はまだ少ないので、働く前は不安もありました。
でも実際はみなさん同じ保育士として接してくださいますし、「男性だから」という壁を感じることもありません。
大切なのは、男性か女性かではなく「こどもとどう接していくか」なんだと感じています。

保護者との関係も、日々の積み重ねから

保護者の方との関わりで印象に残っていることは?

なつみ
先生

2歳児を担当していたとき、初めは「行きたくない!」と泣いていた子が、少しずつ園に慣れ、私を「なつみっち」と呼んで慕ってくれるようになりました。
私が異動するとき、保護者の方から「この園で、この子が初めて心を開いたのは先生だったと思います」「家でも『なつみっち大好き』と話しています」と書かれた手紙をいただいて、すごく泣けました。
今でもその手紙を見ると「頑張ろう!」と思えます。

こうき
先生

僕は最初、保護者の方と話すだけでも緊張して、あとから「今の言葉でよかったかな?」とよく考えていました。
あるとき、保護者の方に「僕がいたら大丈夫って思ってもらえるくらい、信頼されるように頑張ります!」と言ってしまって。
初めは「大きく出てしまった!」と焦ったけど、今は少しずつ、保護者の方に頼ってもらえることが増えてきたように感じます。

さき
先生

私も最初はドキドキしました。
今はフリーなので、同じクラスにずっといるわけではない分、朝に会ったら自分から挨拶するなど、できるだけ声をかけることを意識しています。
少しずつ保護者の方との壁がなくなり、距離が近づいてきたように感じます。

なつみ
先生

私も1年目は保護者の方から「こっちまで緊張するくらい、先生緊張してますね」と言われたくらいでした(笑)。
でも後になって、「1年目のとき、ずっと走り回って一生懸命やったよな」と言ってくださって。
保護者の方も見守って、応援してくださっていたんだなと感じて、嬉しかったです。

自然も便利さも。「草津って、ちょっとかっこいい」

草津市で働こうと思った理由は?

さき
先生

私は大津市出身で、草津はもともと身近な街でした。

なつみ
先生

私は大学進学で滋賀から京都に出ましたが、就職するときには「滋賀に帰りたい」と思っていて。そのなかでも、草津ってちょっと「かっこいいな」と思っていたんです。

さき
先生

いいね。草津、かっこいい(笑)。

こうき
先生

僕も滋賀で就職先を考えたとき、学校の先生や家族から「これからもこどもが増えていく、将来性のある街なんじゃないか」と聞いたことも、草津を選んだ理由です。

実際に働いたり暮らしたりして感じる魅力は?

さき
先生

公園や自然もあれば買い物できる場所もあって、子育て世帯にも住みやすいと思います。
私は、休日にはこどもたちと散歩や虫取り、家庭菜園などを楽しんでいます。

なつみ
先生

京都や大阪にも行きやすく、ご飯屋さんもたくさんあって便利。
でも人が多すぎるわけでもない。
そのバランスがちょうどいいですね。
休日は友達とご飯に行ったり、ドライブしたりしてリフレッシュしています。

こうき
先生

僕はアウトドアが好きで、休日は友達とキャンプに行っています。
草津にも湖畔など自然を感じられる場所がある一方、駅周辺は夜になるとキラキラしていて、ちょっとテンションが上がる(笑)。
自然も都会的なところもあるのが魅力ですね。

これから保育士になる人へ

さき
先生

こどもたちの日々の小さな成長から、たくさんの幸せをもらえる、本当に魅力あふれる仕事です。
こどもたちに成長させてもらう分、自分の人生も豊かになっていく。
自分自身が「こんなこともできたんだ!」と気づくこともあります。
ぜひ、一緒に働きましょう!

なつみ
先生

「ありがとう」「大好き」という言葉を、本当にたくさんもらえる仕事です。
大変なことや、うまくいかないこともありますが、その分、こどもたちから元気をもらったり、学ばせてもらったりすることもいっぱいあります。
「大変」というイメージだけではなく、いいところもいっぱいあることを知ってほしいです。

こうき
先生

僕はまだわからないことだらけで、理想通りにできず落ち込むこともあります。
でも、周りの先生たちに支えてもらいながら、「定年まで保育士を続けたい」と思っています!
僕も頑張るので、一緒に頑張りましょう!